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2011/11/21

メイヤメイヤ!エジプト紀行⑥

月夜の白砂漠を彷徨いたいなどと思っていたのですが、ぐっすり眠ってしまっていました。

Sleep

空が明るくなってきます。白砂漠の夜明けです。向こう側で毛布にくるまっているのがカリードです。
夜明け前は、本当に冷え込んで寝袋にすっ込んでいましたが、やがて日が昇り始めて明るくなりました。

Sun

白い岩に朝日が当たってオレンジ色に輝いています。きれいです。

Mo3

太陽の光が当たるとたちまち温度が上がり始めます。

Mo1

みりぴょんが朝の散歩をしています。横からの光が砂の模様を面白く浮かび上がらせています。

散歩がてらトイレも済ませるのですが、大小とも適度な岩陰でします。前日までの先客の残したものがあるので注意深く場所を選ばねばなりません。人間の行動心理として、岩陰のちょっと低く窪んでいるところに行きやすいようで、そこは大抵モノが残されています。

朝の歯磨きや洗顔はペットボトルの僅かの水で行います。

朝食はエジプトのペッタンコにつぶれた丸いパンにジャムや蜂蜜を塗ったものです。
このペッタンコのパンは焼いた後、路傍や車上で天日干しにして作るそうです。埃はかかり放題で、干しているところを見たら食べる気がなくなりそうです。今まで毎食出ていましたが、そんな製法だとは知りませんでした。割とワインなんかに合って気に入っていたのですが・・・。

さて、昨夜は、食べ残した鶏肉をあさるために、砂漠の(名前を忘れましたが)「○○キツネ」がやってくるということだったのですが、カリードが歌を唄ったせいでしょうか、見ることができませんでした。

そうしたら、朝になって訪れてくれました。

Fox

カリードを警戒するようにして近づいてきます。身体は小さく、耳が大きい。

Fox2

骨に残った鶏肉を食べています。普通なら夜中に光る目しか見えないそうですが、今は陽光の中、全身をさらけ出しています。観光客が多くなってだんだん野生がなくなってきているのかもしれません。

珍しいキツネにも会えたので、元気よく撤収作業です。

Mo2

バスケット選手のように寝袋をカリードにパスしています。
私のおかげで手際良く後始末ができました。この時カリードが、「こういう時に、メイヤ、メイヤ!と言うのだ」と教えてくれました。
そして、再びバハレイヤ・オアシスを目指して走り始めます。

Car

助手席は私です。
ムハンマドが青い布をプレゼントしてくれていたので、カリードにクーフィーヤの巻き方を教えてもらいました。これで、エジプトっぽい気分になれます。

Photo

こんなところにラクダの群れがいます。ここまで来るのに、ラクダの足で6日かかるそうです。しかし、トラックで連れてきたのだろうと言っていました。

Hyousiki

石に書かれた標識です。手前には何か植物がかろうじて生えています。標識自体はなかなか趣がありますが、こんな風に書いてしまっていいの?って気になります。

Road

ひたすら走り続けます。だんだん口数が少なくなります。

Oasis1

小さなオアシスの村が見えてきました。

Oasis2

看板が出ていないと普通の家のようですが、カフェテリアらしいです。ここでトイレ休憩です。

Oasis3

トイレは汚くてする気になりませんでしたが、いろいろな雑貨も売っています。店はなかなかいい感じです。

Shop

乾燥したナツメヤシの実を40ギニーで買いました。隣でカリードがうるさく歌を唄っています。
こんな人の少ないところで商売していたら、私みたいに善良で大人しい通行客だけではないだろうに、怖くないのかなと、余計な心配をしてしまいます。

Natsume

これが乾燥したナツメヤシの実です。どうせまともな乾燥の仕方はしていないだろうと思ったので、ペットボトルの水で洗ってから食べてみました。甘くていい味でした。

そしてまたどんどん走り続けて、検問所のようなところをいくつか通るのですが、そこを通ったばかりの何もないところでまた休憩です。

Rest

車の向こうでは、

Rest2

カリードが検問所の方を向いて、しています。なにしろ2㍑のペットボトルの水を飲んでいましたから。それにしても、何もないところでするのは勇気がいります。

そうこうしているうちに、ようやくバハレイヤ・オアシスに着いて白砂漠ツアーは終わりました。

All

モザイクだらけですが、白砂漠ツアーの記念に、全員そろって記念撮影しました。

ホテルの裏には、イングリッシュマウンテンという山というか、丘があって、昼食前に登ってみました。

Black3

けっこう急坂です。

Hotel

眼下の緑のところと建物がホテルです。右の方にはナツメヤシの農園が見えます。

Black1

大の字になってバハレイヤに愛を叫んでみました。

昼食後、ホテルに別れを告げてカイロに向かいました。またミクロに乗って4時間半走り続けました。
そして、ふたたび、喧騒のカイロへ帰ってきました。

カイロの建物も途中のものがいくつかあります。とても恣意的で感覚的な造形である気がします。また電柱や街路灯も砂地のせいでしょうか真っ直ぐ垂直に立っていなくて斜めになっています。定規で絵を描く私にはそれがとても気になりますが、こんな感覚的な絵も悪くないなと思うようになりました。

さて、エジプトの旅も終りを告げ、いよいよ明日は日本への帰途に着きます。

Photo_2

ニュースを見ていたら、また、カイロでデモ隊と治安部隊との衝突があって、今度は死者が出たようです。ますます緊迫の度を深めています。

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コメント

sabさん。
思い出しました。このキツネは「フェネック」といいます。
ケダモノはいたのですが、動物はキツネだけでした。

投稿: sm_art | 2011/11/22 23:39

キツネ、ね、
ライオン、いや、スフィンクス、はまだですか?

投稿: sab | 2011/11/22 10:18

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